ホームページの制作実績ページには何を書く?依頼前に伝えるべき5つの情報

ホームページの制作実績ページには何を書く?依頼前に伝えるべき5つの情報

ホームページの制作実績ページは、写真と会社名だけでは情報が足りません。依頼を検討している人が判断しやすいように、「どんな依頼だったか」「何を目的にしたか」「何を制作し、どこまで担当したか」「どのような工夫をしたか」「何を根拠として公開できるか」を整理することが大切です。この記事では、制作実績・導入事例を掲載するときに確認すべき5つの情報と、成果や掲載許可を混同しない書き方を、実務で使える形でまとめます。

ホームページの制作実績ページには何を書く?依頼前に伝えるべき5つの情報

この記事でわかること

  • 制作実績ページでは、写真や会社名だけでなく、依頼内容、目的、制作範囲、工夫、公開根拠を整理すると伝わりやすくなります。
  • 写真で分かる情報と、文章で補うべき情報は別です。完成画面だけでは担当範囲まで判断できないため、依頼前の判断材料を補足しましょう。
  • 実績紹介では、担当した作業と成果を混同しないことが重要です。制作した事実、SEO・AIOの運用、成果数値は分けて扱います。
  • 社名、ロゴ、写真、コメント、数値はそれぞれ公開可否を確認し、許可の範囲を超えて掲載しないようにします。
  • 実績ページは単独で終わらせず、関連するWeb制作・サービスページ・お問い合わせへつなぐと、相談導線が整います。

第1章 制作実績の写真だけでは分からないこと

ホームページの制作実績ページで、最初に意識したいのは「写真があるから十分」と考えないことです。完成した画面は、サイトの雰囲気や見た目の印象を伝えるには役立ちますが、その案件が何を目的にしたものか、どこまで自社が担当したのかまでは分かりません。依頼を検討している人が知りたいのは、見栄えよりも、自社に近い仕事を任せられるかどうかです。

Web制作の現場では、構成づくり、文章作成、デザイン、実装、公開支援など、担当できる範囲が分かれます。画像だけを並べると、たとえば「デザインのみ」なのか「公開まで含むのか」などの違いが見えにくくなります。そこで、完成画面で分かることと、文章で補いたいことを分けて考えると、実績ページの役割がはっきりします。

以下のように、写真で伝わる情報と文章で補う情報を分けておくと、読み手は判断しやすくなります。

  • 完成画面だけでは、実際にどこまで担当したかは分かりません。
  • 写真は入り口、説明文は判断材料と考えると整理しやすくなります。
写真から分かること/文章で補いたいこと
観点 写真から分かること 文章で補いたいこと
見た目 デザインの雰囲気、画面の印象、更新されている様子 どのような目的で作ったのか、誰向けなのか
作業内容 資料を確認していること、制作中であること 構成、文章、デザイン、構築など何を担当したか
公開情報 完成したサイトの一部が見えること 顧客名、許可範囲、公開できる根拠
判断材料 整った印象、制作物の雰囲気 依頼前に知りたい条件、担当範囲、工夫した点

この章のポイント

実績画像は仕事の雰囲気を伝えますが、担当範囲や依頼背景は文章で補う必要があります。

第2章 制作実績ページに載せたい5つの情報

制作実績ページに載せたい情報は、思いつく順番ではなく、確認順にそろえると整理しやすくなります。まずは事業・依頼の種類を確認し、次に依頼の目的や背景を見ます。そのうえで、制作した内容、担当した範囲、公開できる根拠を順番に整理すると、読み手にとっても分かりやすい事例ページになります。

大切なのは、顧客から聞いた目的と、実際に出た成果を混同しないことです。たとえば「問い合わせを増やしたい」という依頼目的があっても、問い合わせが増えたと断定するには別の確認が必要です。事例ページでは、依頼内容と制作内容を中心に書き、成果の有無は根拠がある場合だけ別に扱います。

確認資料は、見積書や提案書だけでなく、ヒアリング記録や納品データ、掲載許可の記録まで含みます。担当者も、営業、制作、編集、法務、顧客担当など、確認先を分けて考えると漏れにくくなります。

  • 目的と成果を混同せず、確認できた事実だけを並べることが大切です。
  • 確認資料と担当者をセットで見ると、掲載可否の判断がしやすくなります。
制作実績の5項目整理表
掲載項目 何を確認するか 確認資料・担当者 ページでの書き方
① 事業・依頼の種類 どの業種で、どんな依頼だったか 提案書、見積書、打ち合わせメモ、営業担当 飲食店の新規サイト制作、採用サイトの改修など、案件の種類を簡潔に記載する
② 依頼の目的・背景 なぜ制作が必要だったのか ヒアリング記録、顧客の要望書、担当者 問い合わせ導線の改善、情報整理、採用強化など、目的を事実ベースで書く
③ 制作内容・納品したもの 何を作って納品したか 納品データ、制作仕様書、進行管理表、制作担当者 ページ構成、原稿、デザイン、実装、公開支援などを具体的に書く
④ 担当範囲と工夫 どこまで自社が担当したか 社内の作業記録、担当者メモ、進行管理表 担当した工程と、比較検討しやすい工夫を分けて説明する
⑤ 公開可能な根拠・確認済み情報 何を根拠に公開できるか 公開許可、契約条件、掲載同意、確認担当者 掲載許可のある範囲に限定し、許可済みの事実のみを書く

この章のポイント

案件説明は、5つの確認項目に分けると、確認漏れを防ぎやすくなります。

第3章 制作した範囲と成果を混同しない書き方

実績紹介で誤解が生まれやすいのは、「何を担当したのか」と「どんな成果が出たのか」を一文にまとめてしまうことです。たとえば「ホームページ制作を担当し、問い合わせが増えた」と書くと、制作範囲と成果の両方が一気に述べられますが、後者には別の根拠が必要です。

正確に伝えるには、まず担当工程を確認します。デザインのみなのか、コーディングまでなのか、原稿作成も含むのか、公開支援まで入るのかを切り分けると、事実に即した表現になります。さらに、他社や顧客が担当した部分を含めてしまわないように注意します。

また、Web制作実績をAIO・SEO成果実績へ変換しないことも重要です。制作した事実と、検索やAIでの紹介、流入、問い合わせ増加は別の話です。改善数値を載せるなら、計測元、期間、条件、掲載許可まで確認してからにしてください。

  • 制作と運用、そして成果は別の話として整理します。
  • 他社や顧客が担当した作業を、自社の実績として書かないようにします。
担当範囲と成果の表現比較
曖昧な表現 確認すべき事実 確認後に書ける文章
ホームページ制作を担当 構成、原稿、デザイン、構築、公開支援のどこまで担当したか Webサイトの構成設計とデザイン、WordPress構築まで担当しました
集客改善も対応 実施したのは制作か、運用か、SEOか、AIOか 制作後の改善提案まで担当しました。SEOやAIOの成果は別途確認が必要です
成果が出た どの指標を、どの期間、どの条件で確認したか 公開後のアクセス推移を確認し、改善の参考資料として活用しました
全部任せた 顧客側が担当した範囲は何か 原稿は顧客支給、構成とデザインと実装は当社担当でした

この章のポイント

担当範囲は、曖昧な言い回しを避け、確認できる工程名で書くことが大切です。

第4章 顧客名・写真・実績数値を公開するときの確認

顧客名、ロゴ、写真、スクリーンショット、コメント、数値は、すべて同じ扱いではありません。完成したサイトが公開されているからといって、制作会社の実績ページで自由に使えるとは限らないため、素材ごとに許可を確認する必要があります。

社名を非公開にする場合でも、業種や地域、特徴を組み合わせることで再識別できることがあります。公開範囲を広げすぎないよう、必要最小限の情報に絞って紹介すると安全です。成果数値についても、単位や比較期間、対象条件が確認できない場合は、無理に掲載しないほうがよいでしょう。

この章では、掲載できる事実と、公開してよい情報を分けて確認することが大切です。確認が取れない素材は使わず、根拠のある内容だけを載せます。

  • 完成サイトが公開済みでも、事例ページへの転載が自由とは限りません。
  • 成果数値は、単位と比較条件がそろっていないと公開しない判断が必要です。
掲載素材/利用許可/確認先/掲載可否/確認日
掲載素材 利用許可 確認先 掲載可否 確認日
顧客名 社名の掲載可否を確認済みか 顧客担当者、契約書、掲載同意 許可があれば可。なければ不可 確認した日付を記録
ロゴ ロゴ使用の範囲が明記されているか 顧客担当者、ブランドガイドライン 範囲外は不可 確認した日付を記録
写真 撮影データの利用条件が合っているか 撮影担当、顧客担当者 条件次第で可 確認した日付を記録
スクリーンショット 転載の可否と改変可否 顧客担当者、制作責任者 公開条件に従う 確認した日付を記録
担当者コメント 文面公開の可否があるか 顧客担当者、広報担当 許可があれば可 確認した日付を記録
成果数値 単位、期間、比較条件がそろっているか 計測担当、顧客担当者 根拠がなければ不可 確認した日付を記録

この章のポイント

掲載素材は、それぞれ別に許可を取り、確認日まで残しておくことが重要です。

第5章 実績ページとサービスページをつなぐ

実績ページは、公開して終わりではありません。読者が次に相談へ進めるように、関連サービスへのリンクや問い合わせ先を整えることで、役割がはっきりします。リンクは、単に「詳しくはこちら」とするより、「Web制作の対応内容を見る」のように、行き先の内容が分かる文言にすると親切です。

公開前には、事例情報の確認、公開許可の確認、本文作成、関連サービスへのリンク、表示・公開前チェックを順に行います。特に、リンク切れや古い事例、対象外サービスへの案内は見落としやすいため、スマートフォン表示も含めて確認してください。

公開後は、更新日と確認担当者を残しておくと、後から見直しやすくなります。検索やAIでの紹介が変化したとしても、それを実績ページ追加の直接効果と即断せず、別の観測として扱う姿勢が大切です。

  • リンク文言は「詳しくはこちら」よりも、行き先が分かる表現にします。
  • 公開後の変化は、事例の効果と即断せず、別の確認として扱います。
公開前チェックリスト
確認項目 確認内容 担当 状態
事例情報の確認 依頼内容、目的、担当範囲、工夫点を整理したか 制作担当 要確認
公開許可の確認 顧客名、ロゴ、写真、コメント、数値の許可を取ったか 営業担当・顧客担当 要確認
本文作成 成果と制作を混同せずに書けているか 編集担当 要確認
関連サービスへのリンク 実在するサービスページへ自然につないでいるか Web担当 要確認
表示チェック リンク切れ、古い事例、スマホ表示を確認したか 公開担当 要確認
記録の保存 更新日、確認担当者を残したか 運用担当 要確認

この章のポイント

実績ページは、確認から公開後の記録までをひとつの流れとして管理すると運用しやすくなります。

よくある質問

Q. 制作実績ページにお客様の会社名を掲載してもよいですか?

掲載の可否は、実際の利用許可、契約条件、公開範囲の確認が必要です。完成したホームページが公開されていても、制作会社の実績ページで社名を出せるとは限りません。社名だけでなく、ロゴ、写真、コメントも別々に確認し、許可の範囲を超えないようにしてください。

Q. 制作したホームページを載せれば、SEOやAIOの実績として紹介できますか?

一律にはできません。制作した事実と、SEO・AIO対策を実施した事実、さらにその成果は別物です。Web制作の実績としては紹介できても、検索順位の上昇やAIでの紹介を伴うとは限らないため、成果として書く場合は根拠と条件を分けて確認する必要があります。

Q. 成果の数値がない場合でも制作実績を載せられますか?

はい、載せられます。数値がなくても、公開許可のある範囲で、依頼内容、制作目的、担当範囲、工夫した点を整理すれば十分に実績紹介できます。大切なのは、確認できていない成果を作らないことです。

Q. 実績ページを増やせばAIで紹介されやすくなりますか?

保証はありません。Googleは有用で信頼できるコンテンツと通常のSEOの基本を重視していますが、実績ページを増やすこと自体がAI掲載の必須条件ではありません。まずは内容の正確さ、担当範囲の明確さ、関連ページへの導線を整えることが重要です。

Q. 実績が少ない場合はどうすればよいですか?

件数を水増しせず、公開可能な案件を1件ずつ丁寧に説明してください。実際の納品実績と、説明用のサンプルは混同しないことが大切です。公開できる事例が少ない場合ほど、依頼背景や担当範囲を具体的に書くほうが信頼につながります。

まとめ

ホームページの制作実績ページは、完成した画面を並べるだけの場所ではありません。依頼を検討している人が「自社に近い仕事か」「どこまで任せられるか」「何を根拠に公開しているか」を判断するためのページです。そのため、写真や会社名に加えて、依頼内容、目的、制作内容、担当範囲、工夫、公開根拠を順番に整理することが大切です。

特に気をつけたいのは、制作した事実と、SEO・AIOの運用成果を混同しないことです。制作実績は、あくまで制作した仕事の説明です。問い合わせ増加や検索順位の変化を載せる場合は、計測元、期間、条件、公開許可を確認し、根拠がある内容だけを扱ってください。確認できない数値は入れない、という姿勢が信頼につながります。

また、顧客名、ロゴ、写真、スクリーンショット、コメントは、それぞれ公開可否を別に確認する必要があります。完成したサイトが公開されていても、事例ページでの使用が自由とは限りません。再識別につながる情報にも注意しながら、許可された範囲だけを掲載しましょう。

最後に、実績ページはサービスページや問い合わせ先とつなげて初めて機能します。読者が次に何を見ればよいか分かるように、関連サービスへのリンク、相談導線、更新記録まで整えておくと、公開後の運用もしやすくなります。まずは実績1件を選び、今回の5項目に沿って確認するところから始めてみてください。

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伊東 準平 代表取締役
SEO検定1級を保有。株式会社Lubensの代表取締役として、事業戦略・マーケティング設計を担当。SEO、AIO・LLMO対策、Web集客について、施策の考え方や依頼先選びの判断ポイントを解説しています。 【紹介】 株式会社Lubens 代表取締役。SEO検定1級を保有し、事業戦略・マーケティング設計を担当。 株式会社Lubensは、AIO・LLMO対策、AIO分析、広告運用、MEO対策、Web制作、グラフィックデザインを通じて企業の集客を支援しています。 本サイトでは、SEOやAIO・LLMO対策をはじめとするWeb集客について、施策の目的、サービス選びの確認事項、制作や運用の考え方を解説。事業者が自社に合う取り組みを判断できるよう、専門用語をかみ砕いて伝えます。

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